オリンピック男子フィギュアスケートで衝撃的な展開が起きた。金メダル最有力候補のイリア・マリニンが予想外の失敗演技を披露し、表彰台争いから大きく後退した。
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックの男子フィギュアスケート競技で、優勝候補筆頭と目されていたアメリカのイリア・マリニンが重大なミスを連発する波乱の展開となった。4回転アクセルを史上初めて成功させた実績を持つマリニンだが、この日は本来の実力を発揮できず、メダル獲得が危ぶまれる状況に陥っている。
マリニンはこれまでの国際大会で圧倒的な強さを見せ、技術点・演技構成点ともに他の選手を寄せ付けない演技を続けてきた。特に4回転ジャンプの安定性と質の高さは群を抜いており、オリンピック前の予想では金メダル獲得がほぼ確実視されていた。しかし、オリンピックという最高峰の舞台でプレッシャーに押しつぶされる形となった。
マリニンの失敗で混戦模様に
トップスケーターの予想外の失速により、男子シングルの順位争いは大混戦の様相を呈している。マリニンの不調は他の選手にとって千載一遇のチャンスとなり、表彰台の行方は最終グループの演技次第という状況だ。
特に注目を集めているのがスイスのルーカス・ブリッチギだ。ドイツの公共放送ARDの報道によると、ブリッチギはマリニンの失敗を尻目に順位を大きく上げ、メダル圏内に浮上している。技術的な難度ではマリニンに及ばないものの、確実な演技構成と表現力の高さで得点を積み重ねた形だ。
オリンピックの魔物が襲う
フィギュアスケートの歴史を振り返ると、オリンピックでは常に「魔物」が潜んでいると言われてきた。どれほど実力のある選手でも、4年に一度の舞台では想定外のミスが起こりうる。今回のマリニンのケースも、その典型例として記憶されることになるだろう。
フィギュアスケート鍵山優真、26-27シーズン全休へ 五輪銀の先の「新しい挑戦」競技はまだ終了しておらず、フリースケーティングでの巻き返しの可能性は残されている。しかし、ショートプログラムでの大きな失点は、メダル争いにおいて致命的なハンディキャップとなる。マリニンが本来の力を取り戻し、どこまで順位を上げられるかが今後の焦点となる。
ブリッチギにメダルのチャンス
一方、ブリッチギにとっては予想以上の好位置につけたことで、スイスに冬季オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで初のメダルをもたらす可能性が現実味を帯びてきた。安定した演技を続けられれば、表彰台に上がる夢が叶うかもしれない。
男子フィギュアスケートの最終結果は、フリースケーティングの演技後に確定する。マリニンの復活劇があるのか、それともブリッチギらがこのチャンスを確実にものにするのか。ミラノ・コルティナダンペッツォの氷上で、ドラマチックな結末が待っている。



