Thursday, July 16, 2026
坂本花織、「坂本コーチ」始動 神戸で指導者キャリアへ

坂本花織、「坂本コーチ」始動 神戸で指導者キャリアへ

五輪銀と4度目の世界タイトルを置き土産に現役を退いた坂本花織が、神戸で指導者としての新生活をスタート。目標は「コーチとして金メダリストを育てること」だ。

「坂本コーチ」の日々が始まった。ミラノ・コルティナ五輪で銀メダルを獲得し、3月のプラハ世界選手権で4度目の世界タイトルを手にして現役を退いた坂本花織が、地元・神戸で指導者としての新しいキャリアをスタートさせている。師事してきた中野園子コーチのもとで後進を教える立場となり、掲げる目標は明確だ。コーチとして、金メダリストを育て上げること。

銀メダル、世界一、そして決断

ミラノでは金メダルにあと一歩届かず、銀メダル。それでも坂本はシーズンを投げ出さず、プラハの世界選手権で通算4度目の優勝を飾り、最高の形で競技人生を締めくくった。5月5日には結婚も発表。ファンへの現役最後の挨拶の場となったのは、今年のファンタジー・オン・アイスだった。満員の観客の前で滑る主役から、リンクサイドで声をかける側へ。結婚、引退、そして新しい肩書き——人生の節目が一気に訪れた数カ月だった。それでも活動の拠点が、スケート人生の原点である神戸のリンクであることは変わらない。

三浦・木原組も「教える側」へ

同じ道を選んだのが、ペアの三浦璃来・木原龍一組だ。ミラノ・コルティナ五輪では、日本ペア史上初の五輪メダルとなる金メダルを獲得。SP5位から、「グラディエーター」のフリーで158.13点というレコードスコアを叩き出しての大逆転劇だった。二人は世界選手権を回避して現役引退を表明。今後は日本各地を回るツアーに出演しながら、4〜5年かけて指導者資格を取得し、将来は自分たちのアカデミー設立を目指すという。

神戸から次の金メダリストを

五輪の表彰台に立った選手たちが、その経験を抱えたまま次世代の育成へと回る。世界の頂点を知る指導者が同じ時期に複数誕生するのだから、日本フィギュア界にとってこれほど心強い世代交代はない。坂本が神戸のリンクで見出す「未来の金メダリスト」が誰になるのか。2030年、そしてその先を見据えた挑戦は、もう始まっている。

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