オリンピック金メダル最有力候補のイリア・マリニンが、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子シングルでまさかの8位に終わった。
アサゴ・フォーラムで行われたフリースケーティングで、マリニンは信じられないほどの崩れ方を見せた。大会前から優勝候補筆頭と目されていた19歳のアメリカ人スケーターは、ミスが相次ぐ演技を披露し、フリースケーティングでわずか15位のスコアしか獲得できなかった。
この結果、総合順位でも8位に沈み、表彰台を大きく逃す結果となった。マリニンのすぐ後ろの9位には、イタリアのダニエル・グラッスルが続いた。
五輪最大の番狂わせ
マリニンは現代フィギュアスケート界で最も技術的に優れた選手の一人として知られ、世界で唯一クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させることができるスケーターだ。そのため、ミラノ・コルティナ五輪では「最も確実な金メダル候補」の一人と見なされていた。
しかし、フリースケーティングでは次々とミスが発生。ジャンプの失敗やバランスの崩れなど、あらゆる種類のエラーが演技全体に散りばめられる形となった。普段の彼からは想像もできない内容だった。
イタリアメディアも衝撃
イタリアのスポーツメディア、ユーロスポーツは「CLAMOROSO(衝撃的)」という見出しでこのニュースを報じた。解説者は「アサゴ・フォーラムで文字通り予想が覆された。オリンピックで最も確実視されていたメダルの一つが、絶対的な優勝候補に渡らなかった」とコメントしている。
フィギュアスケート鍵山優真、26-27シーズン全休へ 五輪銀の先の「新しい挑戦」「彼がこんな姿を見るのは本当に辛い」とユーロスポーツは伝えており、フィギュアスケートファンにとって予想外かつ痛ましい結果となった。
男子シングルの勢力図が一変
マリニンの予想外の失速により、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子シングルの表彰台は大きく様変わりすることとなった。金メダル最有力候補が表彰台圏外に沈むという展開は、今大会最大の番狂わせの一つとして記憶されるだろう。
プレッシャーの大きいオリンピックの舞台で、どれほど優れた選手でも完璧な演技を保証されないことを改めて示す結果となった。



