Thursday, July 16, 2026
夏に振り返る日本ウインタースポーツ 小林陵侑と村瀬心椛の金字塔

夏に振り返る日本ウインタースポーツ 小林陵侑と村瀬心椛の金字塔

小林陵侑の五輪メダルコンプリート、村瀬心椛の歴史的ビッグエア金、高木美帆の引退。ミラノ・コルティナから5カ月、日本ウインタースポーツの現在地を夏に総ざらいする。

ミラノ・コルティナ五輪の熱狂から約5カ月。雪も氷もない真夏の7月だからこそ、日本ウインタースポーツが刻んだ歴史と、その先にある2030年への道筋を、一度落ち着いて振り返っておきたい。主役は3人。完全制覇のジャンパー、歴史を変えたスノーボーダー、そして氷上を去ったレジェンドだ。

小林陵侑、メダルの色が全て揃った

スキージャンプの小林陵侑は、ミラノ・コルティナの混合団体で銅メダルを獲得し、金・銀・銅の五輪メダルコンプリートを達成した。本人の視線はすでに2030年の金メダルへと向かっている。混合団体では高梨沙羅にとっても大きな意味を持つ銅メダルとなった。北京大会での痛恨の失格から4年、2018年以来となる五輪メダルをついに取り戻したのだ。夏のジャンプ界は8月1日・2日のヴィスワでサマーグランプリが開幕し、8日・9日にはクールシュヴェル、その後ラシュノフ、クリンゲンタールへと続いていく。

村瀬心椛、日本スノーボード史に金字塔

スノーボードでは村瀬心椛(21)がビッグエアで金メダルに輝き、日本女子スノーボーダーとして史上初の五輪王者となった。スロープスタイルでも銅メダルを獲得し、日本勢のスノーボードでのメダル数は大会記録となる9個に到達。村瀬本人も、これからも歴史を作り続けることへの意欲を隠さない。一方、ハーフパイプの平野歩夢は1月17日のラークスでの大転倒で骨盤と鼻を骨折しながら、それでも五輪7位まで戻してみせた。

高木美帆が残したもの

3月4日、スピードスケートの高木美帆が現役引退を発表した。ミラノで3つの銅メダルを加え、五輪メダルは通算10個。日本女子の冬季オリンピアンとして史上最多であり、スピードスケートの歴代メダルランキングでもビュストに次ぐ2位という、途方もない足跡だ。数字の重みは、時間が経つほどに増していくに違いない。

完全制覇を成し遂げたエース、初の金を掴んだ21歳、そして氷上を去ったレジェンド。次の物語は、8月1日開幕のヴィスワから静かに動き出す。

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