ミカエラ・シフリンが、ミラノ・コルティナ冬季五輪の女子スラロームで金メダルを獲得した。2014年ソチ大会以来12年ぶりの快挙だ。
シフリンは第2ラン終了時点で、世界チャンピオンのカミーユ・ラスト(スイス)に1秒53の大差をつけ、圧倒的な強さで優勝を果たした。ラストが銀メダル、ウェンディ・ホルデナー(スイス)が銅メダルを獲得したが、シフリンとの差は歴然としていた。
第2ランでシフリンは、攻撃的な滑りを見せながらも、確実にポールをかわし続けた。「ポールに非常に近い位置を滑っている。とても上手い」と実況者も称賛。中盤では26センチのタイムを稼ぎ、後半の難所でもクリーンな滑りで差を広げた。
12年ぶりの同種目金メダル獲得
この勝利により、シフリンはアルペンスキー史上初めて、同一種目で12年の間隔を置いて金メダルを獲得した選手となった。2014年ソチ五輪でスラロームを制して以来、彼女は数々のワールドカップタイトルと世界選手権を制してきたが、五輪のスラロームでの金メダルは今回が2度目だ。
「歴史を作りに行く」という期待に応え、シフリンは最後のゲートまで完璧な滑りを披露。1秒50という圧倒的なマージンでのゴールは、彼女の技術と経験の深さを物語っている。実況者も「完全に値する金メダルだ。彼女は歴史を作った」と興奮気味に語った。
8年ぶりの五輪表彰台
シフリンにとって、この金メダルは8年ぶりの五輪表彰台でもある。2018年平昌五輪では得意種目で期待外れの結果に終わり、2022年北京五輪でも複数種目で途中棄権を余儀なくされた。そうした困難を乗り越えての今回の勝利は、彼女のキャリアにおいて特別な意味を持つものとなった。
ワールドカップで通算100勝以上を挙げ、史上最多勝記録を持つシフリンだが、五輪での成功は必ずしも順調ではなかった。しかし、ミラノ・コルティナの舞台で、彼女は再び女王の座に返り咲いた。第2ランの滑りは、技術的な完成度と精神的な強さの両面で、現代アルペンスキー界における彼女の圧倒的な地位を証明するものとなった。